Spare Air は 米国カルフォルニア州ロスアンゼルスの南の町Huntington Beach でダイバーのLarry Williamson によって1980年頃発明されました。当初は、ダイバーが水中で、エアー切れになったり、ダイビング機材が不具合を起こした場合、水面までの呼吸を確保する為のバックアップ用に開発がスタートしましたが、米軍の要請で、ヘリコプターが水面不時着の時乗員のの緊急脱出する際の呼吸確保の目的も開発目的に加えられました。1982年には、ダイビング雑誌”スキンダイバー”にも紹介され、米軍のヘリコプター緊急脱出用呼吸器として採用され(MIL-H-85801)広く使用されるようになりました。
日本には、高圧ガス保安法の規制がある為、普及できませんでしたが、株式会社クローバーにより、その規制をクリアーしたものが1987年紹介されました。その後、ダイバーや、自衛隊、海上保安庁、警視庁等多方面で使用されています。
30年経過して、Spare Air の会社はSubmersible Systems, Incとして、発展し、数々のモデルを生産し、世界に販売されています。スペアーエアーを使用して、遭難したヘリコプターから脱出例は米軍だけでも数十名に達しています。